悲しい日

クリスマスツリー。

今週の土曜日までに片付けないとBad Luckなのよー。ってエディママから言われたので片付けました。

リビングルームがガラーンとなって、何か物足りない。。
なんか寂しいね。

綺麗な色の絵でも飾りたい。
壁いっぱいに。



お昼ごろ、珍しく私の働くお店から電話がありました。

電話の主はマネージャーさん。

どうやら私のことを知っているという老夫婦が、私を訪ねてやってきたらしい。
名前を聞いても, いまいちピンと来なかったけど、いわれた電話番号にかけてみた。

電話の主はやさしい声の女性で、私の名前を告げると, 悲しい声に変わった。

彼女は申し訳なさそうに, でもとても丁寧に、私の大切なお友達の死を教えてくれました。


チェスターでの私のおじいちゃん。


街の中心にある小さな教会に、たまたま足を踏み入れたのが5年前。

その教会はティールームにもなっており、真ん中には小さなピアノが置いてあります。

そこでひとりのおじいちゃんがピアノを弾いていました。

それが本当にすばらしくて、思わず "Hello" って話しかけました。

私の英語はまだまだ初歩。何を話していいかもわからなかったけど、とにかく感動して彼に話しかけてました。

そうしたら、"I can't see you, unfortunately. I am 90 years old" って。それから" you must be a good looking girl."って。
いたずらっこみたいな顔でニヤッって笑った。

そんな出会い。


ほんとに視力も聴力も限られた中、週に2、3度バスに乗って、この教会へピアノを弾きに、お友達との会話を楽しみにやってくる。

私もピアノを弾くのよ。って言ったら、とっても嬉しそうに笑った。
それでsakiが弾けって。私が弾ける曲は限られてるけど、思い出せるだけ弾いてみた。

そうしたら、私の奏でる音色はとても優しくて好きだと。

初めて、自分の弾くピアノが好きだと言ってくれる人に出会った。

初めて、ピアノを習ってよかったなぁって親に感謝した。


いつか彼は、私を養子、いや、養孫にしたいと言ってくれた。
私のビザが切れるから。日本に帰るのよって話していた時に。

プロポーズしたいけど、あと自分が5年若かったら!って悔しがって、またニヤって笑った。

エディとの結婚が決まって、彼に "イギリスに残れるよ! これでまた一緒にピアノ弾けるね!"って言ったらほんとに喜んでくれた。

結婚式の当日、花嫁よりも先に会場で待っていて、お祝いのスピーチをしてくれたのも彼でした。



エディに, 彼の死を伝えたくも、なかなか言葉にならない。

やっと電話を切り、がらんとした部屋にひとり。

外は雨で、ひどい天気。



夕方5時ごろ、私の大好きな花がたくさん詰まった、淡いピンクの花束を抱えて、エディが帰ってきました。

少しでも元気がでるようにって。

そんな優しい彼が側にいてくれてよかったなぁと。


今日はなかなか涙の乾かない1日。

大切な人の再確認の日。
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by okunosaki | 2008-01-05 09:04 | friends
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